グラフィティニュース
LAのグラフィティタワー、90日以内に消される
ロサンゼルス中心部フィゲロア・ストリートに建つオーシャンワイド・プラザ、通称グラフィティタワーの塗装除去作業が2026年7月に始まった。ロサンゼルス・タイムズによると、この物件を取得するKPCディベロップメントは1日かけた試験作業の結果、3棟を90日以内に清掃できると判断した。
2年以上ロサンゼルスのスカイラインの一部だった絵が、四半期のうちに消えることになる。
なぜ今なのか
塗装除去は所有権移転の条件である。ロサンゼルス・タイムズによれば、この物件は5億1700万ドルの破産売却で引き渡され、連邦破産裁判所のデボラ・J・ソルツマン判事が売却案を暫定承認した。ロサンゼルス市は、買い手が直ちに塗装を除去することに同意したため、売却への異議を取り下げた。売却手続き自体の完了は6か月後になる可能性があるが、清掃はそれより先に始めることが決められた。
取得するのはカリフォルニアとインドで商業不動産を手がけるカリ・P・チョードリー率いるKPCディベロップメントと、元の施工業者であるレンドリースの共同体である。2028年ロサンゼルス五輪が日程を押している。
未完成の高層ビルがキャンバスになるまで
北京に本社を置くオーシャンワイド・ホールディングスは、この住宅・ホテル・商業複合施設に約12億ドルを投じたが、2019年に資金が尽き、約60パーセントの完成度で工事を止めた。以後、建物は空のまま放置された。
2024年初め、ライターたちが空の高層ビルをキャンバスとして使い始めた。ロサンゼルス・タイムズによると、同じ時期にベースジャンパーがこの高さからパラシュートで降り、あるパフォーマンスアーティストは2棟のあいだに張った幅2.5センチのスラックラインを渡る様子を撮影している。
KPCの不動産・建設担当上級副社長ジョン・ペティ氏は作業の実態をこう語った。「文字どおりロープで降りながら、降りる途中でタギングしていた。とてつもないリスクを取っている」。同氏は「誰も死ななかったのは奇跡だ」と述べ、除去作業でも作業員を危険にさらすつもりはないとした。
消す作業もまた難工事である
ロサンゼルス・タイムズによると、3つの班が1棟ずつ担当し、最上部から下へ降りていく。窓清掃に使うスイングステージ、つまり吊り足場が必要な区間もある。
塗料を落とすのは、ロサンゼルスのアトウォーター・ビレッジで製造される生分解性の除去剤である。この製品を供給するアーバン・レストレーション・グループU.S.のアダム・コプチョ社長は、1300ガロン以上が必要になると見積もり、さらに増える可能性もあると述べた。理由は絵そのものにある。コプチョ氏によれば、その多くは「2024年から炎天下で焼かれてきた、中を塗りつぶしたバブルレター」だという。一部のライターは窓ガラスに描く前にプライマーを塗っており、ペティ氏は塗装職人としては正しい手順だが、その分除去に時間がかかると語った。
床には今もヨーロッパ製のグラフィティ用スプレー缶が散乱している。警備は24時間体制の人員、カメラ、レーザー装置、有刺鉄線を載せた高い金属壁へと強化された。
消す側が写真集を出す
この件で最も目を引くのはここだ。ペティ氏は塗装を除去すべきだという立場を示しながら、同時にその技量を認めた。ロサンゼルス・タイムズに対し「あのビルには本当に見事な作品がある。私たちはグラフィティ・アーティストたちに敬意を表したい」と述べ、写真集の制作計画に触れている。
許可なく描かれた作品を、それを消す側が本として残す。グラフィティは器物損壊か作品かという長い論争が、この一文にそのまま収まっている。ここで結論を出す必要はない。ただ、壁が消えることと作品が消えることは別の出来事だと分かる。
残るのは写真だけである
グラフィティは消されることを前提とした表現である。バフィングはこの形式の一部であり、多くの作品は一季節ももたない。オーシャンワイド・プラザが特異なのは、規模と立地のせいで消える過程まで報道されたことだ。42階建てと54階建ての壁面に載った絵は、クリプト・ドット・コム・アリーナの前を通る全員に見えていた。
そこから引き出せる教訓は単純である。近所の壁は来月にはないかもしれない。ロサンゼルスにいるなら残り90日、そうでなければ自分の街で同じことをすればいい。気に入った壁を撮っておくことだ。
ウォールスケープのマップは作品を描かれた場所とともに記録するために作られており、フィードでは他の人が最近記録したものを見られる。オーシャンワイド・プラザに描かれた作品の多くは、写真以外には残らないだろう。あなたの街の壁も同じである。