グラフィティニュース
スコーキーにウイジの花の壁画、クロフォード通り沿いに
交差点の外壁に花とチョウを描いた
ルイーズ・ジョーンズが米国スコーキーのチャーチ通りとクロフォード通りの交差点に、大きな花の壁画を完成させた。シカゴ・トリビューンの2026年9月15日付報道によると、ジョーンズと助手は2026年8月3日にれんがの壁で制作を始め、約1週間半で描き終えた。
ジョーンズはウイジ(Ouizi)の名でも活動する中国系米国人の作家で、デトロイトを拠点としている。今回の壁画にはアジサイ、シャクヤク、リアトリス、ルドベキアと、米国中西部で季節に応じて見られるチョウのアカタテハが登場する。花だけでなくチョウも加えた構成だ。
場所は地元の事業者エンゲージ・ピラティスの西向きの外壁である。訪れる際は交差点と店名を手掛かりにできる。作品がある建物と壁の向きを把握しておけば、地図上の位置と実際の壁面を結び付けやすい。
店側の提案を村の事業が支えた
壁画のきっかけは、エンゲージ・ピラティスの経営者が2025年秋に村へ寄せた相談だった。スコーキーの行政副責任者ニコラス・ワイアットによると、経営者はサービスの拡大を考える中で、西側の壁を壁画に使えないかと問い合わせた。村内にあるほかの壁画が提案のヒントになったという。
スコーキーのパブリックアート諮問委員会が制作を依頼し、村のパブリックアート・プログラムが総額2万1850ドルを負担した。同紙によると、プログラムの財源は一定規模以上の建築許可に上乗せする少額の割合制手数料である。事業者の建物を使い、公的な仕組みで作品を実現した。
村側は2026年4月にジョーンズへ連絡した。その後、作家と委員会、経営者が最終案をまとめた。店側が求めたのは、近隣で目を引く鮮やかな花のデザインだった。花を大きな壁画にしてきた作家の表現と、場所を提供する側の希望が重なった。
花選びには場所と好みが関わる
ジョーンズは壁画を計画するとき、土地の環境と依頼主が好きな花の両方を考慮する。同紙の取材では、制作場所に結び付く花を取り入れながら、毎日その絵を見る人に好きな花を尋ねると説明した。花の選択が個人的な思い入れにつながるという考え方だ。
壁画を巡る人にとって、この姿勢は図柄と場所の関係に目を向ける手掛かりになる。スコーキーでは、複数の花とチョウが一つの壁面を構成している。ただし、描かれた植物のすべてが地域の自生種だと受け取ることはできない。
ジョーンズはロサンゼルスで生まれ育ち、カリフォルニア大学サンタクルーズ校でドローイングと版画を学んだ。2014年にデトロイトへ移住し、壁画制作を本格化させた。街の壁画や路上で活動する作家との出会いが、自身の表現を育てる契機になったと話している。
日常の道で作家の表現に触れられる
スコーキーの壁画は、ジョーンズの花の表現を生活の場で見られる作品である。ジョーンズは壁画を通じて知られるようになり、キャンバス作品にも活動を広げた。デトロイトの個人アトリエでは、小規模ギャラリーのグリューナも運営し、ほかの視覚芸術家の作品を紹介している。
ワイアットは、壁画に対する地域の反応は非常に好意的だったと同紙に語った。これは村の担当者による評価である。ジョーンズ自身は反響を喜ぶとともに、色を混ぜ、壁に塗り、結果を確かめる制作行為に大きな満足を感じると説明した。
現地では交差点から構成全体を眺め、花やチョウの配置とれんがの表面にも目を向けたい。公共空間の壁画は、建物の用途や街角の位置と併せて見ることで、画面の外にも鑑賞の手掛かりが広がる。Wallscapeの地図で周辺の壁画を探すこともできる。