グラフィティニュース
ハンバーストン・アカデミー、生徒の夢を壁画に
生徒の願いが壁画の出発点になった
ハンバーストン・アカデミー(Humberston Academy)の生徒たちが、学校と地域への思いを込めた壁画を制作した。グリムズビー・テレグラフによると、きっかけはキープ・ブリテン・タイディ(Keep Britain Tidy)のコンテストで収めた成果だった。4月に始まった企画で、生徒たちは学校と、その学校が関わる地域社会に何を伝えたいかを考えた。
集まった希望や目標、前向きなメッセージは、「願いの本(Book of Aspirations)」というデザインの基礎となった。学校はデイビッド・ロス・エデュケーション・トラスト(David Ross Education Trust)の一員だ。生徒の考えを学校の敷地内に絵として残すことで、日々通う場所に自分たちの思いが表れる形になった。
参加型の壁画として注目したいのは、題材を考える段階から生徒が関わった点だ。完成した絵を見るだけでなく、誰が何を伝えようとしたのかを知ると、学校という場所と作品の関係も読み取りやすくなる。
地域の壁画巡りを自分たちの制作につなげた
生徒たちはクリエイティブ・スタート(Creative Start)の担当者と地域の壁画を巡り、さまざまな表現や発想に触れた。グリムズビー・テレグラフは、この見学が自分たちの作品を考えるための刺激になったと伝えている。壁画を見る活動が、次の壁画をつくる準備に組み込まれていた。
その後、生徒たちは作家ステイク・アート(Stake Art)、プロジェクトマネジャーのキャスリーン・スミス(Kathleen Smith)とともに案を発展させた。生徒の言葉や考えを、作家や企画の担当者との協働で壁画へとまとめていく過程だった。参加人数や作品の寸法は記事に示されていない。
この制作過程では、地域にある作品が鑑賞の対象であると同時に、表現を学ぶ手がかりにもなっている。壁画を巡る人にとっても、完成作だけでなく、地域の既存作品から新しい参加型作品へとつながる経緯を知る意味がある。
通りから完成した壁画を見ることができる
完成した壁画はハンバーストン・アベニュー(Humberston Avenue)から見えると、グリムズビー・テレグラフは伝えた。作品は学校の敷地にあるが、通りを行く人にも見える位置にある。鑑賞を考える際は、この道路からの眺めを基本に計画できる。
学校の3G人工芝ピッチを指導、練習、試合のために利用する来訪者には、より近くで作品を見る機会もある。ただし、これはピッチの利用に伴う鑑賞についての説明だ。学校の敷地を一般の壁画鑑賞者に開放する時間や、自由に入場できる見学制度は案内されていない。
道路から見えることと、敷地内まで自由に入れることは別々に確認する必要がある。学校で行われる日常の活動に配慮しながら、公開された情報に沿って鑑賞したい。通りからの視線と学校内での利用が重なる点は、この作品を考えるうえで大切な場所の条件だ。
カレンダーと校内集会でも取り上げる予定だ
壁画はロータリークラブの年間カレンダーに掲載され、生徒の将来への意欲をテーマにした校内集会でも取り上げられる予定だ。グリムズビー・テレグラフによると、作品には地域内外から関心が寄せられている。壁だけでなく、印刷物や学校の活動を通じても、生徒たちのメッセージに触れる機会が生まれる。
校長のダン・シューブリッジ(Dan Shoubridge)は、生徒の創造性や願いが一つの作品にまとまったことを評価した。また、若者を励まそうとするクリエイティブ・スタートの姿勢が学校の考え方と重なるとして、協働に謝意を示した。長年にわたって生徒や地域を励ます作品になってほしいという言葉は、学校が寄せる期待だ。
この壁画では、生徒による構想、地域作品の見学、完成後の学校での活用がつながっている。参加してつくる壁画が、日常の中でどのように見られ続けるかを考える一例になる。ほかの壁画の位置はWallscapeの地図でも探せる。