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ペナン、2027年の旅行先に選出 壁画で歩くジョージタウン
マレーシアのペナン州が、ナショナル ジオグラフィック(National Geographic)の「Best of the World 2027」で25の旅行先の一つに選ばれた。クリスティン・ブラスウェルが2026年10月20日に発表した記事は、州都ジョージタウン(George Town)の壁画を、歴史建築や食文化とともに紹介している。ユネスコ世界遺産の街を訪れるストリートアートの旅行者にとって、絵のある路地から街全体へと目を向けるきっかけになる選出だ。
壁画を訪ねる起点はアルメニアン・ストリートとラブ・レーン
ジョージタウンで壁画を見たいなら、アルメニアン・ストリート(Armenian Street)とラブ・レーン(Love Lane)が旅の起点になる。ナショナル ジオグラフィックは、両通りの生き生きとした壁画を街の見どころに挙げている。細い路地には壁画と食べ物の屋台が並び、絵を眺める時間と食事の時間を、一続きの街歩きとして考えられる。
旅の範囲を決める際は、ペナンとジョージタウンの位置関係も押さえておきたい。ペナン州には、州都のあるペナン島と、ペナン海峡を挟んだ本土側のスブラン・プライがある。記事が本土側について描くのは、伝統的な村々やマングローブの川、工業地帯のある風景だ。壁画を中心にした旅なら、まずジョージタウンで過ごす時間を確保し、ほかの地域への訪問を組み合わせると計画を整理しやすい。
訪ねる場所の位置を考える際には、Wallscapeの地図も利用できる。アルメニアン・ストリートとラブ・レーンを予定に入れ、絵の周囲にある建物や路地を眺める余裕も持たせたい。壁面を近くで見ることと、通りの景観の中で見ることでは、目に入る情報が変わる。屋台や建物を含めた景色も、街で壁画に出会う体験の一部になる。
歴史建築と屋台料理が壁画のある街を伝える
壁画巡りには、ジョージタウンの建築遺産も組み合わせられる。ナショナル ジオグラフィックは、海上に杭を立てて築いた集落のクラン・ジェティと、ピナン・プラナカン・マンション(Pinang Peranakan Mansion)を紹介している。マンションは淡い緑色の外観を持ち、内部には骨董品が並ぶ。絵のある通りから、街の住まいや建物へと関心を広げられる場所だ。
同誌によると、ペナンの料理、建築、宗教的な特色には、中国、インド、ビルマ、アラブ圏、ヨーロッパからの移住者が影響を与えてきた。かつては太平洋とインド洋を結ぶ交易の拠点でもあった。街歩きでは、こうした背景を踏まえて、壁画とともに古い建物や食事の場所にも目を向けられる。異なる文化の影響は、旅で何を見るかを考える手掛かりにもなる。
食事も同じ旅程に入れやすい。記事は屋台や食堂、歴史あるショップハウスに広がる食文化を取り上げている。紹介される料理には、エビと中華ソーセージが入った炒め麺のチャークイティオ、サバを使い、パイナップルとハーブを添えた酸味と辛味のある麺料理アッサムラクサ、米飯にカレーや肉、野菜を合わせるナシカンダールがある。壁画を見る合間に食事を挟めば、通りで過ごす時間に食文化への関心も加えられる。
訪問時期は天候と混雑の両方で選ぶ
ナショナル ジオグラフィックによると、12月から2月は暖かく過ごしやすい一方、観光客が多く、料金も高くなる繁忙期だ。路地や通りを歩いて壁画を鑑賞する旅では、屋外で過ごす条件と費用を合わせて考える必要がある。同じ場所を訪れる計画でも、どの季節を選ぶかによって重視する点が変わってくる。
比較的混雑が少ない時期として紹介されているのは、3月から5月と9月から11月。ただし、10月は例年最も雨が多い月とされる。秋の旅行を考えるなら、人の少なさと降雨の条件をそれぞれ検討したい。特に10月は、壁画を見る予定に余裕を持たせ、天候に応じて訪問の順序を調整できる旅程が役立つ。
宗教行事も混雑と料金に影響する。同誌は春節とディワリを例に挙げ、祭りの時期には人出と価格が上昇すると説明している。壁画巡りが主な目的であっても、宿泊や移動を考える際には行事の時期を含めて検討したい。天候、混雑、予算の優先順位を決めることが、ジョージタウンでの過ごし方を組み立てる助けになる。
無料シャトルとトライショーを街歩きに組み合わせる
ジョージタウンの移動には、無料のCentral Area Transit(CAT)シャトルを利用できる。ナショナル ジオグラフィックは、歴史ある通りを進む三輪人力車のトライショー、配車サービスのGrab、島内を低料金で移動するRapid Penangのバスも紹介する。壁画の前で立ち止まる時間と、交通機関を使う区間を合わせて考えれば、街を巡る計画を立てやすい。
街の壁画に加えて自然の風景も訪ねたい場合は、ペナン・ヒルが候補になる。記事によると、ペナン・ヒル・ケーブルカー(Penang Hill Cable Car)は2027年に運行を始める予定だ。ペナン植物園(Penang Botanic Gardens)から山頂までを10分未満で結び、熱帯雨林の樹冠を見渡せる計画として紹介されている。2027年の旅行では、街歩きと組み合わせて検討できる交通計画だ。
ジョージタウンを中心に据え、丘への訪問を加えると、壁画のある街並みと自然の眺めを旅に取り入れられる。今回の選出でストリートアートの旅行者が注目したいのは、壁画、歴史建築、屋台料理が同じ都市にあることだ。アルメニアン・ストリートとラブ・レーンは、その街を自分の目で見るための具体的な出発点になる。