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キース・ヘリングの壁画「We the Youth」、フィラデルフィアの歴史遺産に

2026년 10월 11일 오전 03:200

キース・ヘリング(Keith Haring)が1987年に描いた壁画「We the Youth(ウィー・ザ・ユース)」が、フィラデルフィア市の正式な歴史遺産になった。フィラデルフィア・インクワイアラー(The Philadelphia Inquirer)によると、フィラデルフィア歴史委員会(Philadelphia Historical Commission)は2026年10月9日(金)の公開会議で、この壁画を市の歴史登録簿(Philadelphia Register of Historic Places)に加えることを全会一致で決めた。

キース・ヘリングの壁画、歴史遺産指定で何が変わるのか

今後、壁画の撤去や見た目の変更には委員会の審査が必要になる。壁画はポイント・ブリーズ(Point Breeze)地区、22丁目とエルズワース通り(Ellsworth Street)の角に建つロウハウス(長屋式住宅)の壁にある。市の記録上の所有者は「2147 Ellsworth LLC」だ。

同紙によれば、フィラデルフィアで正式に保護された壁画はこれで5件目で、屋外の壁画としては初めてとなる。先行する4件は、カーティス・センター内の「The Dream Garden」、家庭裁判所の建物内にあるニューディール期の壁画、オールドシティの聖アウグスティヌス・ローマ・カトリック教会(St. Augustine's Roman Catholic Church)のフレスコ天井、サウス・フィラデルフィアのサウスワーク駅郵便局内にある「Iron Plantation Near Southwark」で、いずれも屋内にある。

「We the Youth」はどんな壁画か

ヘリングがフィラデルフィアとニューヨークの学生14人と共同で描いた作品で、合衆国憲法制定200周年を記念して1987年に制作された。寝室3つのロウハウスの正面を、鮮やかな色の人物たちが踊るように横切っていく。ヘリングの共同制作壁画のうち、描かれた場所に今も残っているのはこの1点だけだ。

ペンシルベニア州レディング出身のヘリングは、大胆なドローイングとグラフィティ風のカラフルな絵画で知られ、20世紀を代表する芸術家の一人とされる。1990年、エイズ関連の合併症により31歳で亡くなった。

壁画はエルズワース通り2147番地と2149番地の共有壁にあり、2013年にミューラル・アーツ・フィラデルフィア(Mural Arts Philadelphia)が大規模に修復した。維持管理を担うキース・ヘリング財団(Keith Haring Foundation)、ミューラル・アーツ、ネイバーフッド・ガーデンズ・トラスト(Neighborhood Gardens Trust)の3団体は、ポイント・ブリーズにとっての芸術的・文化的な意義を理由に、数か月にわたり指定を求めてきた。

指定を支持した人々

会議の参加者の多くは、ヘリングおなじみの人物像のシャツを着た人を含め、指定を支持する住民らだった。キース・ヘリング財団のエグゼクティブ・ディレクター、シモン・カステ(Simon Castets)氏は、地域がこの比類のない共同作品の評価を求めて立ち上がったことは特に意味深いと述べた。ミューラル・アーツの創設者で元CEOのジェーン・ゴールデン(Jane Golden)氏は、今回の決定は「パブリックアートがなぜ大切かを示している」と語った。

所有者側はなぜ反対したのか

所有者側は、壁そのものがすでに傷んでいるとして指定に反対した。2147 Ellsworth LLCの代理人を務める弁護士ショーン・ウェイレン(Sean Whalen)氏は、壁画を現状のまま今の場所に保つには大がかりな保存作業が必要で、指定の枠内ではそれを実行に移せないと主張した。一方で、実現可能な方法であれば支持するとも述べた。

ウェイレン氏と同社の物件管理者オリ・ファイブッシュ(Ori Feibush)氏は、壁の構造的な弱さを指摘し、壁画が下地のサーモンブリック(salmon brick)から剥離していると説明した。ウェイレン氏は「傷みかけている壁の話ではない。すでに駄目になった壁の話だ」と述べた。ファイブッシュ氏は前の週にスコープカメラで撮った壁画裏側の映像を示し、スタッコと漆喰の接合が不十分なため、壁画と壁の間に隙間ができていると話した。2人は、壁画をいったん取り外して再設置するのが最善だと提案した。

委員会は保存の道があると判断した

委員らは保存は可能だと判断した。1時間半に及ぶ議論で、ザカリー・フランケル(Zachary Frankel)、エミリー・クーパーマン(Emily Cooperman)、ロバート・トーマス(Robert Thomas)の各委員らは、壁画と共有壁のこうした損傷は築数十年の建物ではよくあることで、現実的な保存方法はあるとの見方で一致した。クーパーマン氏は「可能性はたくさんある」と述べた。

ミューラル・アーツの現エグゼクティブ・ディレクター、エミリー・メロ(Emily Mello)氏は、壁画が色あせない「文化的記憶」であり続けるよう地域のパートナーと取り組むと話した。「多くの資源が必要になるかもしれない」としつつ、最も身近な住民たちの支えについて「それが私たちの最大の資源だ」と語った。

壁画文化にとっての意味

多くの壁画は長くは残らない。壁画の行方はたいてい建物の行方に左右され、売却や改修、取り壊しとともに消えていく。今回の決定で、フィラデルフィアは初めて屋外の壁画を歴史的建造物と同じような公的審査の対象にした。

課題も浮かび上がった。壁画は壁に塗られた絵具の層であり、その接着が弱まれば、その場で保存するか、剥がして移すかを選ばなければならない。どちらにも費用がかかり、誰かがそれを負担することになる。今回の会議で所有者側と、委員会や管理団体の意見が分かれたのもまさにこの点だった。

実際に見に行くなら

壁画は住宅街にある個人所有のロウハウスの外壁にある。歩道から鑑賞し、住民に配慮して撮影し、壁面には触れないようにしたい。壁との接着状態はいま議論の的になっている。踊る人物たちが2147番地と2149番地の共有壁にまたがる構図にも、学生との共同制作という成り立ちが表れている。

ほかの壁画はWallscapeマップで探せる。訪れた際の写真はフィードで共有できる。

出典:The Philadelphia Inquirer「Point Breeze's Keith Haring mural is designated as a historical place」(2026年10月9日)

原文を読む— The Philadelphia Inquirer