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アンベール城の壁画、科学調査で修復をやり直し

2026년 10월 10일 오전 02:590

インド・ラージャスターン州ジャイプール近郊にあるアンベール城(Amber Fort)の壁画で、赤外線・紫外線撮影や蛍光X線分析を使った科学的な修復が始まった。インドのニュースサイト、ザ・プリント(ThePrint)によると、目的は2008年と2017年の補修が残した損傷を正すことにある。当時の補修は民間業者が請け負い、科学的な手法は使われなかった。

事業を主導するのはインディラ・ガンディー国立芸術センター(IGNCA)で、アンベール開発管理局(ADMA)、州考古局と共同で進めている。ラージャスターン州考古・博物館局に所属する城の管理責任者ラケシュ・チョラク(Rakesh Chholak)氏によると、期間は2年半、費用は2.32クロール・ルピーの見込みだ。1クロールは1000万なので、2320万ルピーにあたる。

アンベール城の壁画を傷めたのは過去の修復だった

壁画が再び修復の対象になったのは、以前の修復に大きな原因がある。雨水の浸透や湿気、放置によって彩色面は黄ばみ、塗り層が壁からはがれ落ちている。IGNCAの保存事業責任者キールティパール・シン・パルマール(Kirtipal Singh Parmar)氏は、2008年と2017年の作業で使われた材料と顔料が今、壁の表面を傷めているとザ・プリントに語った。

王の食堂ボージャンシャーラーに4つの聖地が描かれている

最も目を引く壁画は、王の食堂ボージャンシャーラー(Bhojanshala)にある。施錠された扉の先にある5つの部屋の壁を、アヨーディヤー、カーシー、マトゥラー、ヴリンダーヴァンの風景が、落ち着いた赤や黄などの天然顔料で埋めている。湿った漆喰に顔料を塗る伝統技法「アライシュ(Araish)」で描かれた。パルマール氏は、食堂にこうした絵を置いたのは食事中にサットヴィック(清浄)な雰囲気を保つためだったと説明する。

ある壁画には、神々とアスラが山に巻きついた大蛇を両側から引いて宇宙の海をかき混ぜる「乳海攪拌(サムドラ・マンタン)」が描かれ、その下では亀に姿を変えたヴィシュヌがマンダラ山を背中で支えている。ヴィシュヌの24の化身を描きかけた未完成のパネルも残り、絵師たちが宗教画の順序をどう構想したかを探る手がかりになっている。

ボージャンシャーラー自体は16世紀のラージャ・マーン・シング1世の時代にさかのぼるが、壁画には後のカチュワーハ朝の君主たちによる芸術の変化が重なっている。サワーイー・ジャイ・シング2世の時代には、ヴィシュヌ派の主題や神話の物語が目立つようになった。城門ガネーシュ・ポール(Ganesh Pol)のアーチや柱には手描きの花やつる草、葉が連なり、ラージプートとムガルの伝統の交流、特に庭園や自然を好んだムガルの美意識を伝えている。

洗浄より先に科学調査を行う

チームは6月に作業を始め、まず過去の保存記録を読み込んだ。続いて初めてマルチスペクトル撮影(MSI)を導入し、壁画を自然光、赤外線、紫外線の下で撮影した。パルマール氏によると、この撮影で過去に加筆された部分が広範囲に見つかった。さらに蛍光X線分析(XRF)で顔料と接着材料の化学組成を特定した。この結果が、絵をどのように、どこまで洗浄できるかを左右する。

洗浄は小さな試験区画に限って行う。まず蒸留水を使い、必要な場合はごく低濃度のエタノールやアセトンを使う。ある花模様では、黄ばんでくすんでいた部分が処置の後、本来の赤と青を取り戻した。チームのシカ・シェカーワト(Shikha Shekhawat)氏は、最初に損傷状態の地図を作り、原因は天候や浸水、加筆とさまざまだと話す。同じくチームのネハ・シャルマ(Neha Sharma)氏は、試験区画によって元の表面とその上に使われた薬品を見分けられると説明する。

雨水の浸透を止めなければ修復は長持ちしない

水が入り続ければ、洗浄の効果は一時的なものに終わる。チームは地中レーダー(GPR)で湿気の侵入箇所を突き止める計画だ。パルマール氏は根本原因に対処する必要があると述べ、チョラク氏も浸水を直す前に絵に手をつけても意味がないと語った。2025年8月には豪雨でラームバーグ付近の城壁の一部が崩れ、ディヤー・クマーリー(Diya Kumari)州副首相が現地を視察して直ちに補修と安全対策を指示した。

予算と今後の段取り

壁画の予算2.32クロール・ルピーは、ジャイプールから約11キロのアンベール全体の保存計画50クロール・ルピー(5億ルピー)の一部だ。同じ計画でシーシュ・マハルには32ラーク・ルピー(1ラークは10万、つまり320万ルピー)、マーン・シング・マハルには1.61クロール・ルピー(1610万ルピー)が充てられている。第1期の対象はシン・ポール、ガネーシュ・ポール、マーン・シング宮殿、ボージャンシャーラーの4か所で、パルマール氏率いる7人のチームには記録担当者、画家、保存修復の専門家がいる。

3か月の作業を経て、チームは予備調査と試験区画の結果をまとめた科学報告書を作成した。アンベール城はユネスコ世界遺産のため、IGNCAと州考古局は1か月以内に専門家委員会を設け、どこまで手を加えるかを決める。城には年間約200万人が訪れ、チームは冬の観光シーズンの人波の中でも作業を続けることになる。チョラク氏は、この手法がうまくいけば次はラング・マハルが対象になりうると話している。

壁画好きにとってのアンベール城の教訓

壁画は壁の一部だ。漆喰が湿れば絵も傷み、雑な補修はかえって原画を損なうことがある。記録を先に取り、小さな区画から手をつけるIGNCAのやり方は、壁画の歴史が過去の加筆や失敗も含めた層に刻まれていることを示している。保存建築家のラティーシュ・ナンダ(Ratish Nanda)氏は今年の講演で、保存とは建物を直すことだけでなく建物を理解することだと述べた。宮殿の壁画でも街角の壁画でも、長く残すには絵と一緒に壁の状態を見る必要があるということだ。各地の壁画やストリートアートはWallscapeのマップで探せる。

出典: ThePrint - Amber Fort’s mural makeover

原文を読む— ThePrint