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英タックスフォードのA1地下道壁画、予算の約2倍で住民が批判
英国ノッティンガムシャー州の村タックスフォード(Tuxford)で、幹線道路A1の地下道に描かれた壁画が費用をめぐって批判を受けている。マンチェスター・イブニング・ニュースの報道によると、バセットロー地区議会(Bassetlaw District Council)は壁画に2万5000ポンドの予算を組んだが、最終的な費用は4万7000ポンドで、2万2000ポンドの超過となった。壁画はリンカーン・ロード(Lincoln Road)にあるA1地下道の両側の壁を覆っている。
タックスフォードの壁画費用はなぜ膨らんだのか
超過の主な原因は仮設信号だ。同紙によると、アーティストの画材や脚立が歩道をふさいだため、歩行者や登校中の児童が車道を歩かざるを得なくなり、議会は安全確保のために仮設信号の費用を負担した。議会も、仮設信号が追加費用に「大きく影響した」と認めている。
ノッティンガムシャー州議会の道路管理を担うヴィア・イースト・ミッドランズ(Via East Midlands)は、当初は議会に作業許可を出していた。同社の広報担当者は、児童が車道を歩いているという苦情を受けて現地を点検し、安全対策を議会と協議したと説明した。費用増は認識しているが、歩行者と道路利用者の安全を優先したという。
壁画には何が描かれているのか
壁画のテーマはタックスフォードの歴史と遺産だ。報道によると、1800年代に駅馬車の主要な中継地だった時代、醸造業とのつながり、そして1702年に村をほぼ焼き尽くした大火が描かれている。計画は2024年に承認され、2026年8月に完成した。アーティストは地元の学校、慈善団体、住民グループと協力して制作した。
壁画はより大きな地域整備事業の一部でもある。タックスフォードは2024年、バセットロー地区議会を通じて100万ポンドの「タウン・ストリートスケーピング基金」を受け取った。これまでに約33万5000ポンドが、店舗の外観改修、防犯カメラの増設、公園の遊具、AED、減速標識、市場の屋台などに使われている。
住民と議会の受け止め方
一部の住民は費用と設置場所の両方を問題にしている。生まれてからずっと村に住む75歳の元トラック運転手ピーター・チョイナッキ(Peter Chojnacki)氏は同紙に対し、壁画は「子どもが学校で描いたもののようだ」と話し、暗い地下道ではほとんど見えないと述べた。5万ポンド近い資金は村のホールや共有スペースに使うべきだったという。匿名の別の住民は、一見すると落書きのように見え、交通量の多い道路沿いなので立ち止まって鑑賞する人もいないと語った。
議会側は壁画の意義を強調する。計画・アイデンティティ・地域を担当するスティーブ・スコッソーン(Steve Scotthorne)議員はBBCに対し、「殺風景な地下道に見て楽しめるものができた。誰もが気に入るわけではないが、タックスフォードに前向きな印象を与え、訪問者を呼び込むためのものだ」と述べた。費用については残念だとしつつ、町の中心部の活性化を望むと話した。
公共壁画を見る人にとっての論点
今回の議論は、作品の出来よりも公共壁画の進め方の問題を浮き彫りにしている。歩行ルートを兼ねる地下道で作業すれば歩道の規制と安全対策が必要になるが、その費用は着工後に明らかになった。住民の反応にも、絵の好みと予算配分への不満という二つの論点が混ざっている。
壁画を巡る人にとって、タックスフォードの地下道は地域史を描いた作品であると同時に、公共アートの予算を考える事例でもある。訪れる場合は交通量の多いA1沿いであることに注意し、歩道を通ってほしい。身近な壁画を記録したいときは、Wallscapeのマップに場所と一緒に残せる。