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シカゴのクジョ・ネルソン壁画、若い作り手をヒーローに
シカゴのクジョ・ネルソン壁画は、カメラやヘッドホンを持つ若者を物語の主役に据えている。シカゴ・サンタイムズによると、ジョー・クジョ・ネルソン(Joe “Cujo” Nelson)が制作したのは、ウェスト・イングルウッドのジョイス・エムパワー・ハウス(Joyce Mpower House)の側面を使う2階分の高さの作品だ。館内で創作を学ぶ若者を、コミックのヒーローになぞらえる構想がある。
シカゴのクジョ・ネルソン壁画はどこにあるか
作品の住所は6410 S. Honore St.。同紙はジョイス・エムパワー・ハウスを、青少年のためのデジタルアート教育施設であり、創作を支えるメイカースペースと紹介している。Metropolitan Family Servicesが展開する施設のひとつだという。
この用途を知ると、壁画の道具や人物と建物のつながりが見えてくる。写真や音楽を連想させる図像が、若い作り手の活動する場所の外壁に置かれているからだ。同紙は、建物を使う生徒たちこそがヒーローであることを示す構成だと伝えている。
なお、住所がわかっても施設の一般公開時間まで確認できるわけではない。提供された記事には、見学の時間帯や教育プログラムの申し込み条件は記載されていない。壁画の所在地と施設利用の案内は分けて扱いたい。
カメラと音符がコミックの画面をつくる
同紙の描写では、少女が片手で眼鏡に触れ、もう一方の手でカメラを持っている。編んだ髪とふくらみのある青い髪が特徴だ。ヘッドホンを着けた少年の後ろには五線が曲がりながら広がり、音符が壁面を横切る。黒いシカゴのスカイラインの上には青空が描かれているという。
画面には「From the Go!」「Unity!」「Pow!」の文字もあると同紙は伝える。コミックの効果音を思わせる文字表現が、人物や音楽の記号と組み合わされている。
鑑賞のひとつの手がかりは、カメラやヘッドホンを登場人物の力を示す道具として読むことだ。これは報じられた構図に基づく解釈であり、特定の生徒の経歴を説明するものではない。モデルになった人物の実名や、実際の生徒の肖像かどうかは記事では明らかにされていない。
若者を迎えるために生まれた主題
依頼の出発点は、若者に歓迎されていると感じてもらうことだった。Metropolitan Family Servicesの責任者キャリー・プリー(Carrie Pullie)は同紙に、ネルソンと相談する中でスーパーヒーローの話になったと説明した。完成したコミック調の作品が、求めていた方向をよく表していると評価している。
ネルソンは同紙に、若いヒーローたちの始まりを描く作品だと語った。施設を訪れる若い芸術家が、将来シカゴを代表するような作り手になることへの期待も示している。
これは作者の願いであり、特定の生徒の将来や施設の教育成果が確認されたという話ではない。壁画の意味を紹介するときは、図像として描かれた内容と、作者が寄せる期待を区別すると伝わりやすい。
ジャクソンとの共同作品は別の場所にある
モザイク作家ジョヴォナ・ジャクソン(JoVonna Jackson)との壁画は、235 E. 103rd St.にある。同紙によると、ネルソンとジャクソンはこの住所の建物の壁で、スプレー塗料とモザイクを組み合わせた。
この共同作品には鳥、父母と子を抽象的に表したシルエット、家族や力を育むことに関わる言葉が描かれているという。ネルソンは成長、癒やし、エネルギーを中心的なテーマとして同紙に説明した。
ジョイス・エムパワー・ハウスの作品はネルソンがスプレー塗料だけで制作したと報じられている。両者の場所と素材を混ぜないことが大切だ。カメラを持つ少女の壁画にモザイクも使われたと説明すれば、別作品の情報を移してしまうことになる。
長年の共同運営から、初めての壁画共作へ
ネルソンとジャクソンはEnglewood Arts Collectiveの共同創設者で、長年一緒に運営してきたと同紙は伝える。一方、壁画を共同制作したのは今回が初めてだという。ネルソンは今後も作品づくりで協力したいと話した。
ジャクソンにとっては、モザイクの技法を試す機会にもなった。同紙によると、とくに鏡のガラスを切る方法を工夫したという。娘たちが自分の作品を気に入ってくれたことも、誇らしげに語っている。
この家族の反応は、作者自身にとっての手応えとして読める。若者全体の評価を示す調査ではない。また、記事には詳しい施工手順や費用までは示されていないため、素材の説明から制作条件を推測して付け足す必要はない。
二つの壁を比べるときの見どころ
二つの壁画では、若者と家族という異なる人物表現を比べられる。同紙が伝えた一方の画面にはカメラとヘッドホンを持つ人物が、もう一方には抽象的な家族のシルエットがある。創作や地域の人々を扱いながら、使う図像が違う。
素材にも違いがある。スプレー塗料だけの画面と、モザイクを組み合わせた画面を区別して記録すると、各作家の担当や協働の意味を追いやすくなる。二つが公式な連作であるとは報じられていないため、比較することと同じシリーズに分類することは別だ。
まず住所、次に作者、そして素材と図像。この順に確かめれば、二つの仕事を混同せずに見ることができる。シカゴ・サンタイムズが紹介したのは、若い作り手や地域の人々を描くために、それぞれ異なる表現を選んだ壁画である。