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ブリストルの床面壁画、2027年の再施工を計画
全面復元は冬の試験結果で決まる
ブリストルの床面壁画「アワー・コモン・グラウンド(Our Common Ground)」は、材料試験が成功すれば2027年春か夏に全面復元される予定だ。ブリストル・ポストによると、ブリストル市議会は従来の塗料に代わり、熱可塑性材料を採用する方針を決めた。完成日が確定したわけではなく、冬を越せるかどうかが次の段階への条件となる。
最初に清掃と表面処理を行い、2026年9月か10月に小さな区画へ試験施工する。そのまま冬を越し、寒さや雨への耐久性を調べる。熱可塑性材料は車線や横断歩道などの道路標示に使われ、報道によれば数年間は保守せずに持つこともある。ただし、この作品の床面での性能は試験で確認する。
計画は、労働党のキャロル・ジョンソン市議による議員フォーラムでの質問を受けて示された。経済・技能政策委員会の委員長を務める自由民主党のアンドルー・ブラウン市議は、塗装の不具合を受けて代替案を調査し、より耐久性と信頼性の高い方法として熱可塑性材料を選んだと説明した。
設置直後の損傷から修理が長引いた
壁画は2025年9月の設置からわずか1カ月で傷み、塗り直しが必要になった。市議会はその後、再塗装と維持管理に年間3,000~5,000ポンドかかり、当初予算の範囲外になると説明した。熱可塑性材料も当初は費用を理由に候補から外されていた。
2025年12月の議員フォーラムでは、修理は2026年春の予定とされていた。新たな全面復元の時期は、それより約1年遅い。ブリストル・ポストの記事には、新しい修復工事全体の費用は示されていない。当初の制作費と、今後の工事費は分けて捉える必要がある。
ブラウン市議は事業を前の執行部から引き継いだと述べた。市政は労働党が8年間担った後、2024年の地方選挙を経て自由民主党の支持を受ける緑の党に移った。一方、緑の党のヘザー・マック副代表も、作品の状態に困惑と失望を示したと報じられている。
文化的な目的を持つ700平方メートルの作品
作品はアフリカの文化的遺産、市民の結束、地域のアイデンティティーをたたえるため、センター・プロムナードの700平方メートルを彩った。市議会は当初、アップフェスト(Upfest)とアーティストのオシイ(Oshii)に制作の調整を依頼した。ただし同紙は、アップフェストはすでに事業に関わっていないとみられると伝えている。
当初費用は6万1,000ポンドだった。市議会の負担した3万1,000ポンドは、材料、人件費、制作、安全衛生用の装備など設置に使われた。残る3万ポンドは、地元事業者への賦課金で運営されるシティ・センター事業改善地区が拠出した。
この3万ポンドはブリストル・レガシー財団に渡り、作家への報酬、参加活動、企画、制作に充てられた。財団は2026年7月、作品の劣化を深く悲しんでいるとし、市議会と長持ちする修復方法を探っていると説明した。費用の内訳からも、床を塗る作業だけで完結する事業ではなかったことが分かる。
旧噴水跡と広場の変化を見て歩く
作品の場所は、ブリストルのセンター・プロムナードにある旧噴水跡だ。壁画は噴水撤去後の再整備の一部で、計画にはストリートフード市場の空間拡大、歩行者が認識しやすい自転車道への色変更、コンクリート製プランターを超えて育った木の植え替えも含まれた。
噴水は2000年に設置されたが、数年間作動しておらず、2022年には寿命を迎え修理不能と判断された。市議会は2024年9月に撤去と作品設置の計画を発表した。壁画の背景には、公共空間をどう使い直すかという判断がある。
ストリートアートを訪ねる際は、作品の主題に加え、床面の状態や修復の段階も見る手掛かりになる。全面復元は試験成功が前提であり、2027年春か夏という予定だけで完成を判断することはできない。周辺の作品はWallscapeの地図でも探せる。
出典:Bristol Post